ブランド・インバウンド広報、WEBマーケター必見! 中国WEBマーケティング基礎知識
コロナ禍の影響も徐々に無くなり、インバウンドによる人の往来や輸出入などのモノの往来が回復してきております。そのような中、お隣の国中国は世界最大の市場規模を誇り、海外向けのマーケティングを行う上では無視できない存在です。
そんな中、中国のインターネット市場は世界最大であり、急速な成長を遂げています。この巨大な市場で成功を収めるには、効果的なWEBマーケティングが不可欠です。しかし、中国のインターネット環境は独自の特徴を持ち、海外とは異なるアプローチが求められます。本記事では、中国市場への参入を考える企業の広報担当者や広告業関係者に向けて、中国のWEBマーケティングの基礎知識や最新事情をお届けしていきます。
その中でも中国のWEBに関する特徴として必ず押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。
1、 中国のインターネット規制
2、 中国独自のSNS等サービスの発達
3、 電子決済システムの発達
1、 中国のインターネット規制
中国では、インターネットの使用が厳格に制御されています。「金盾(Great Firewall)」と呼ばれるシステムにより、特定のウェブサイトやコンテンツへのアクセスが制限されています。これにより、中国国内のインターネット空間は一部の外部サービスから隔離されています。そのため世界的に使用されているWEBサービスやSNSの使用ができず、中国独自のWEBサービスやSNSが発達しています。
中国で使用が制限されているサービスを一覧にしておりますのでご確認ください。(弊社が2024年2月27日時点で独自に調査した内容になります。時期やWEB条件下によって使用の可不可が変わる場合がございますので、ご了承ください。)
●中国で使用できないアプリ、サービス
LINE、Facebook、Twitter、Instagram、YouTube、Google関連サービス、Yahoo関連サービス
2、 中国独自のSNS等サービスの発達
前述のとおり、中国では国外のサービスの使用が大きく制限されているため、中国独自のWEBサービスやSNSが発達しております。中国で利用されており、主に下記のようなものがあります。
WeChat(微信)...中国版LINE。チャットツールと共に決済機能を備えています。
RED(小红书)…中国版Instagram。商品やお店、旅行先等の口コミなどが豊富でマーケティングと相性が良いツールです。SNSの中にEC機能が付いています。
TikTok(抖音)...中国版TikTok。全世界版とは別のアプリですが同じ会社が運営しています。全世界版と同じくショート動画メインのSNSでEC機能が付いています。
Bilibil(哔哩哔哩)...中国版Youtube、ニコニコ動画。長短様々な動画が視聴可能なサービスです。カルチャー方面のジャンルにやや強いプラットフォームです。
Weibo(微博)...中国版Facebook、Twitter。中国SNSの先駆けで幅広い層に人気のSNSです。政治、エンターテイメント、ビジネスなど様々な情報収集に利用されています。
Baidu(百度)...中国版Google。中国の主要検索エンジン。
Taobao,T-mall(淘宝,天猫)... Alibabaが運営する主要ECモールのひとつ。
3、電子決済システムの発達
中国ではほぼすべての決済が日本でいう「PayPay」のような電子決済にて行われており、現金やクレジットカードの使用はほとんど見られません。電子決済においては下記の2つのサービスが採用されております。
Alipay(支付宝)...EC企業Alibabaが提供する決済サービス。Alibabaが運営するモールとの連携が容易にできます。
WeChat Pay(微信支付)...WeChatが提供する決済サービス。公式アカウントからの発信や個人間の送金等に便利な特徴を持っています。
こちら二つの決済サービスはWEB上の決済方法としても主要手段であり、ほぼ全てのWEBサービスが上記2つもしくはいずれかの決済方法とワンタッチで連携できるようになっております。中国でのマーケティングを考える際、この決済サービスとの連携は不可欠となっております。
このような、中国のWEB事情の特徴を抑えていくことが、中国マーケティングを考える一歩目となります。当コラムでは中国のWEBマーケティングの基礎知識や最新事情をお届けして参ります。
中国でのマーケティングのご相談は下記運営会社までお問い合わせください。
【運営会社情報】
YEAHGUO MEDIA(上海缇禾网络信息科技有限公司)
担当 辻岡義昌
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(+86)18621174696